本当にいない、風組の教室

卒園式の次の日。
園の入り口から一番近い風1組・2組(年長)の教室は、シーンと静まり返って薄暗い。靴箱にもロッカーにも名札がないし、デッキに所狭しと並んでいた竹馬は一つもない。こま勝負で白熱する滑り台前も、竹馬で賑わう中庭も、なんだかいつもと違う‥‥。

「本当に風組いないのかな。見に行ってみようか」
花組(年少)、鳥組(年中)は先生と一緒に確かめに行きました。

やっぱり本当にいない風組。あったのは「卒園を祝う会」で送った花束と、風組の記念写真だけ。残った子どもたちの心に『寂しさ』が募ります。

優しくって楽しくって、いろいろなことを教えてくれた風組。本当にもういないんだなぁ‥‥‥。でも悲しんでばかりではいられません。だって風組に「あとは任せたよ!」と言われたから。

「今度は自分たちが頑張るんだ!」という気持ちが、風組がいない教室に立つことで改めて生まれた花・鳥組の子どもたち。風の谷幼稚園を、しっかりと受け継いで行ってくれることでしょう。