久しぶりの「お説教」~天野先生のひとりごと~

 試験勉強を口実に、幼稚園に集まった女の子たちのスカート丈が気になった。  

 開口一番「どうしてウエストでスカートをたくしあげているの!」と聞いてしまった。

 「みんながやっているから」という答えを聞いて「みよいものではないよ。何だか汚らしく見えるんだよね。パンツを見せたいのか?って思えちゃうんだよね」先生は皆をおしゃれな子に育てたはずだよ。だらしのない子にはしたくない。知性と教養を感じセンスのいい人になって欲しいと本気で思っていたんだから。

 最近の流行はスカート丈は長くなっているのを知らないの?テレビキャスターの人たちが着ている服のスカート丈はみんな長くなっているよ。 

 スカート丈が長い方が体のバランスが綺麗に見えるのに。高校生のスカート丈が短くなったのは30年ぐらい前の漫画『東京大学物語』あたりがきっかけだったような気がする。丈の短いスカートにルーズソックスというのが定番で瞬く間に女子高生の間に広がったんだよね。ある意味でもう時代遅れなのに何で未だにそんな格好をするんだろうと思っちゃうんだよね。

 だいたい、ウエストでスカート丈を調節すると、ひだスカートの裾が開いてしまって全体像としては格好悪く見えるんだよ。ひだスカートというのはアイロンがぴしっとかかっていてスッキリ見えると何とも美しいシルエットになるんだけどね。

 センスのいいおしゃれをして欲しいんだけど。バカっぽく見えるそのスタイルは止めて欲しいよ。と言いながらスカート丈を伸ばさせてスカートにはアイロンをかけるように注意をした。

 「だってみんながやっているんだもの」という言葉を何度か口にしたが、その度に「先生は、バカっぽい人にはしたくない。自分のセンスを磨いて自分らしい美しさを持って欲しいんだよね」と返した。

 子どもたちは諦めたのか、スカート丈を元に戻してその日を過ごた。そして翌日も、指定のスカート丈のままやってきた。「ほら、バランスがとれているとスッキリ清楚に見えるじゃない。高校生の美しさはこの清楚さなんだよね」と私は一人ニコニコ顔であった。

 また、椅子に座る時には足を疑いもなく開いて座るスタイル。思わず「スカートをはいている時は、膝頭を付けて座るんだよ」注意するも、膝頭を知らない。そこで、膝頭を指して、そこをそろえると背筋が伸びて姿勢が美しく見えることを教えた。数分はそのままの姿勢が維持できたが、無意識になるとすぐに足開きスタイルになってしまった。

 幼稚園では、立つ姿、座る姿にも意識が向けられるような声掛けを日常して来ている。そのせいもあって、子どもたちの立ち姿、座り姿は綺麗にみえる。たたずまいの美しさを、身につけさせたいとしみじみ思ったひと時だ