大型連休明けの土曜日、幼稚園で同窓まつりが行われました。
同窓まつりは、卒園生が幼稚園に集まる同窓会です。
この日はあいにくの雨でしたが、新年会以来の再会にみんな嬉しそうな表情で幼稚園にやってきました。
中庭には園児が作った風の谷のこいのぼりが掲げられ、自分たちが当時作ったこいのぼりを懐かしく思い出しているような表情で見上げる卒園生たちでした。
天野先生の挨拶で始まった同窓まつり。
みんな静かに先生の方を見て、背筋を伸ばして話を聞く姿は、さすが風の谷の卒園生です。
まず始めはプロのオペラ歌手とピアニストである在園生の父母による歌です。
『七つの子』『しょうじょう寺の狸ばやし』などの童謡を表情豊かに、そして楽しく歌い上げる姿を、食い入るように見つめていました。

そして、現在は大学でオペラの勉強をしている卒園生の吉田悠さんも登場し、小学生も先生も係のお母さんたちも会場一体となって『オリバーのマーチ』『風と緑の幼稚園』を歌いました。
歌の途中、中庭のすぐ裏手の竹林からは一緒に歌っているかのような鳥のさえずりが聞こえました。
幼稚園時代によく歌ったこの歌をみんなで歌うことによって、中庭は一体感につつまれました。

そのあと、吉田さんと、吉田さんの高校時代の友人で大学でピアノを専攻されている衣斐桜秋さんによるオペラとミュージカル歌曲の演奏を聴きました。
子どもたちにとってはあまり馴染みのないイタリア語やミュージカルの歌でしたが、深い表現力で歌う堂々とした先輩の姿を、じっと見つめていました。

演奏のあと、天野先生から小学生に「吉田くんも幼稚園の頃はとっても小さかったのに今じゃこんなに身体も大きくなって、歌も上手ですごいよね。みんなも大きくなって、勉強したり、身体を沢山動かしたり、歌ったりと好きなことを見つけて、立派なお兄さんお姉さんになってね。」と話がありました。
小学生からは「うん!」と力強く頼もしい返事が返ってきました。
その後は先生たちの『がらがらどん』の劇を見ました。
小学生向けにアレンジして面白おかしく演じる先生の熱演を、子どもたちは大笑いしながら楽しんでいました。


劇を見た後はおまちかねの、よもぎきなこ餅を食べました。
幼稚園時代、『子どもの日集会』で毎年食べていた思い出の味です。
天野先生が「どう?」と聞くと、「おいしい!!」「おかわりほしい!」と大合唱の子どもたち。
懐かしい幼稚園の味に満足そうな表情でした。



会が終わり、先生や仲間との別れを惜しむように帰っていく小学生たちでした。
