卒園式 〜風組の旅立ち〜

卒園式の3日前。
この日、風組(年長児)の子どもたちは、園舎を見渡すことができる風の丘に卒園記念樹の陽光桜を植えました。陽光桜は鮮やかなピンク色で一重咲き、大輪の花を下向きに咲かせます。大きく立派に育ちますようにと願いを込め、一人ずつシャベルで土をかけ、バケツで水やりもしました。




作業が終わると先生は、
「君たちが大人になって自分の子どもができる頃には、この陽光桜はとても大きくなっていると思うよ。大きく成長すれば日陰ができるから、その下でお弁当を食べるのも楽しみだね。困ったことや辛いことがあれば、いつでも幼稚園に戻っておいで。」
と、子どもたちに伝えました。







そして迎えた卒園式。
園内はお母さんたちの手により、色とりどりの花々や装飾で飾られていました。



教室では先生が一人一人に声をかけながら、手作りのコサージュを子どもたちの胸につけてくれました。満面に笑みを浮かべたり、少し照れくさそうにはにかんだり、仲間と顔を見合わせて様々な表情を見せる子どもたち。しかし入場が近づくにつれ、緊張した面持ちになっていきます。




そしてピアノの音色と共に式が始まり、みんなが待つ会場へと向かいます。

背筋を伸ばし真っ直ぐ前を見て歩く風組の姿を、
鳥組(年中児)と花組(年少児)の子どもたちは真剣な表情で見ていました。


名前を呼ばれると力強く大きな声で返事をし、
天野先生から卒園証書を受け取ります。




その後、花組と鳥組が歌を贈り、先生たちからも最後のメッセージとして歌と言葉の贈り物がありました。風組も、仲間と歌う最後の歌をみんなに聴かせてくれました。『思い出のアルバム(風の谷ver.)』では、風の谷幼稚園で過ごした3年間の思い出を振り返りながら気持ちを込めて歌いました。

涙ぐむ子どもの姿もありました。
卒園証書を手にした子どもたちは、
晴れやかで凛々しい表情でした。




「人には誠実に。物事には勇敢に。
そして志を持って、人の役に立つ人として生きていって欲しい。」
先生から贈られた言葉をしっかりと受け取り、新しい世界へと飛び立ちます。



卒園式後の幼稚園は、いつもと違いとても静かでした。風組の教室は電気が消えて薄暗く、こま勝負で活気に溢れていた滑り台前にも、竹馬で歩き回っていた中庭にも、風組の姿はありません。そんな中、花組と鳥組の子どもたちは寂しさをぐっと堪えて、「今度は自分たちが頑張るんだ!」という気持ちで前に進んでいくことでしょう。

見学会予約・問い合わせ先
風の谷幼稚園
お電話: 044-986-5515
メール:お問い合わせフォームはこちら

  • URLをコピーしました!
目次