梅雨の晴れ間のある日、風組(年長児)が貸切バスで遠足に出かけました。
向かった先は川崎市多摩区にある生田緑地です。
生田緑地には各地の古民家を移築した民家園があります。
さっそく見学を始める子どもたち。
建物の造りや生活に使っていた道具について、先生の説明を聞きます。
薬屋だった建物で注目していたのは、囲炉裏にある自在鉤(じざいかぎ)。
囲炉裏の上に吊るし、鍋などをかけて使います。
自由に高さを変えることができ、それによって火加減を調節していました。
「昔は紙が貴重だったから、囲炉裏の灰に火箸で字を書いて練習したんだよ」という説明に驚きの声があがりました。
また、外に出て屋根を見比べると、薬屋は「石置き板葺き屋根」、隣の油屋は火事でも燃えにくい「瓦屋根」であることが分かりました。
別の建物では、事前に読んだ「ふるやのもり」の話を思い出しながら「泥棒が隠れていたのは、こんな梁かもしれないね」と先生。
言葉だけでなく本物に触れることで理解を深めていく子どもたちです。
民家園の見学を終えると、ちょうどお昼の時間でした。
広場に移動し、お待ちかねのお弁当です。
昼食を済ませて次に向かったのは、生田緑地で一番高い場所にある桝形山広場。
長く急な階段もなんのその、間をあけずにどんどん上って行きます。
到着した広場には、大きな遊具がありました。
帰りの時間まで目一杯遊び、生田緑地を満喫した子どもたちでした。