毎年恒例のじゃがいも掘りが今年も6月21日に行われました。
風の谷幼稚園のじゃがいも掘りにはルールがあります。
- 好きなだけ掘ってもいい
- 掘ったじゃがいもは全て自分で園まで持ち帰る
- 途中で下ろしたじゃがいもは先生のもの
自分で決めた量を、最後まで自分で持ち帰る。ただ“じゃがいもを掘ってくる”だけではなく、自分で決めた事をやり通す力を3年間を通して経験していきます。
花組（年少児）は初めてのじゃがいも掘り。
風組（年長児）と一緒に1.５km離れた畑へと歩いて向かい、自分で好きなだけじゃがいもを掘ります。しかし、いざ帰ろうとすると、重くて立ち上がれなかったり、歩き始めて段々と辛くなり涙する子もいました。そんな時は風組が手を繋ぎ声をかけ、励ましながら支える姿がありました。
鳥組（年長児）は２回目のじゃがいも掘り。
昨年じゃがいもを持ち帰って喜んでくれた家族を想い、昨年よりも多くじゃがいもを背負います。
でも、やっぱり重い。今年はそんな鳥組の傍にも風組が寄り添いました。
風組は最後のじゃがいも掘りです。
今までは支えてもらっていた風組ですが、今年は自分達が花組や鳥組を支える番です。
自分のじゃがいもの重さに耐えながらも、花組や鳥組の事に気を配り、泣き言を言わず、じゃがいもを楽しみに待っている家族の為にと歩き通しました。その姿は、きっと花組や鳥組の胸に刻まれたことでしょう。自分達がしてもらってきたからこそ、花組や鳥組の気持ちを汲むことが出来ます。
幼稚園に戻ってくると、じゃがいもの入ったリュックの重さを量り、みんなで蒸かしたじゃがいもを食べました。そして、それぞれ家まで持ち帰り、自分で最後まで持って帰ってきたじゃがいもを家族が美味しそうに食べる。きっとその姿は子どもたちの心に残ったことでしょう。
3年間のじゃがいも掘りで、自分で決めた事をやり通す力を経験し、意志も体も育っていきます。
