花組のお世話をしよう

入園式の翌日。
いつもより早く登園してきた風組(年長児)の子どもたち。
今日から風の谷での生活が始まる花組(年少児)に、外靴と上靴の脱ぎ履きや、かばんの掛け方など、わからないことを教えてあげよう!と花組が登園してくるのを待っていました。

花組の子どもたちが、この人が風組だ、困ったらこの人に聞けばいいんだと一目でわかるようにと、『風組バッチ』をつけています。

花組に貸してあげようと、自分のクレヨンを持って花組の教室に向かいます。

風組は、登園してきた花組を迎え入れ、靴箱では「ここに入れるんだよ」と場所を教えたり、上靴は履かせてあげたりもします。
教室の中でも、鞄や水筒をかける場所を教えたり、時にはやって見せたり、至れり尽くせりのお世話をしていました。

花組に朝の支度を教えた後は、塗り絵や粘土、うさぎの餌やりなど花組のしたい遊びを一緒にして過ごします。

花組の子どもたちの中には、お母さんと離れて慣れない場所で過ごすことに戸惑い、泣いてしまう子もいます。
風組は、そんな花組の様子を見て、「どうしてあげたら泣き止むかな?楽しく過ごせるかな?」と、自分にできることを考えます。

風組が持ってきたティッシュで涙を拭く花組。
「めんこをあげるよ。泣かないで。」

花組が入園して一週間が経った日、「花組、泣く子がいなくなったよね。なんでだと思う?」と先生が聞くと、風組の子どもたちから「風組がお世話してあげたから!」という力強い返事が返ってきました。
子どもたちは、自分が遊んであげたり心を配ったりしたことによって花組が泣き止み、安心して過ごせるようになったことに、年長児としての自信をつけたようです。

「そうだね、先生もそう思うよ。一週間ご苦労様でした。明日からはもう朝のお世話に行かなくても大丈夫そうだね。」
と、風組が花組の朝のお世話をする一週間は終わりました。

風組は、これからも様々な活動だけでなく、日常のなかで花組と関わりあうことで、他者を思いやる優しい心を育てていくことでしょう。

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