紙工作(円盤・笠帽子)-集中する力-

1学期、鳥組(年中児)は紙工作を行います。

この日、鳥組は2回目の円盤作りをしていました。
円盤の円を描くときは、板の上に紙を置き、真ん中に画びょうを挿し、画びょうの針に糸をひっかけ、糸を鉛筆で引っ張りながら円を描きます。
この、糸をしっかりと引っ張りながら描くという意識の継続が、子どもたちの集中力を高めていきます。


出来上がった円が少しいびつな時、先生は「それ、まんまるかな?」と声をかけ作業の質にも意識を向けます。

「まんまるかな?」と仲間同士確認です。

子どもたちは「う~ん…ちょっと違う。」と、またやり直します。
「最後までずっと引っ張ればいいんだよ」と先生が声をかけると、しっかりと集中し、糸をぴんと張ったまま描くと、きれいなまんまるができました。

はさみで切るときも、線の外側をゆっくり切っていきます。

その後、円が2cm大きくなった二重円盤作りを経て、1週間後に一番大きな円の笠帽子を作りました。
笠帽子は、9cmの糸を使います。円が大きくなる分、より集中力が必要になります。
ぴんと張るのが難しく、何度もやり直す子どもたちですが、できなくて泣いてしまう子はいません。
集中し、ゆっくり描くと大きなまんまるになりました。

円盤、二重円盤、笠帽子作りで“まんまる”を描く作業を通し、集中する力を付けていった子どもたちでした。

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