風の谷幼稚園では、風組(年長児)の2学期から太鼓の取組みが始まり、3月上旬に父母に披露する太鼓の会が行われます。
花組(年少児)の頃から当時の風組(年長児)が太鼓を叩いているのを見てきたため、憧れがある太鼓です。
先生は子どもたちに「太鼓は何百年も成長してきた木を切り倒し、大太鼓の大きさに合わせて空洞にし、牛の皮を剥いで張って作るんだよ。だから失礼の無いように向き合うことが大切だよ。」という話をしてから太鼓に取り組みます。

この話が子どもたちの心に届いているため、初めはにこやかに打っていた子も、回を重ねる毎に太鼓の前に立つと真剣な表情に変化していきます。”こういう時にはこうしたほうがいい”、という物事に向き合う姿勢を獲得していきます。

先生は太鼓の指導の中で、「バチはグーで握って持つんだよ。」「リズムを言いながら打つんだよ。」と、どうしたらもっと良くなるかを伝えます。子どもたちはそれを受け入れ、どうしたらいいか考え、自分自身を変えていきます。
回数を重ねていくと、先生は下打ちの速さを変えていきます。子どもたちは速さの変化をしっかりと聞き分け、応じていきます。

風の谷幼稚園では、太鼓の会での服装にもこだわりを持っています。服装からも子どもたちの気持ちが作られると考えているためです。太鼓の会が近づいた頃、ねじり鉢巻きに法被の姿で太鼓を打ちました。本番さながらの格好に、より気合いが入った子どもたちです。




そして太鼓の会当日、張り詰めた空気感の中、しっかりと姿勢を正して正座をし、真剣な眼差しで太鼓に向かい、力強く見事に叩き上げた子どもたち。花組(年少児)の頃からの立派な集大成を父母に見せることができました。
