風の谷幼稚園では、お弁当時や誕生会のおやつとして、その季節の食べ物を口にする機会がたくさんあります。
「おいしいね。」と食べることの喜びを知り、その味や食感を仲間と共有することは、食べることへの興味関心を持ち、味覚を育てることにつながります。
9月、風組(年長児)が栗拾いに行きました。
両足で踏んでイガを開くと、中からは大きな栗が出てきました。
その日のうちに先生とお母さんたちで栗の皮むきをして、甘煮にします。
翌日にはこの甘煮で美味しい栗おこわが出来上がり、風組はもちろん、花組(年少児)、鳥組(年中児)もお弁当の時間に食べました。
寒くなってきた11月。
風組と鳥組(年中児)が大根の間引きをしました。
間引いた大根の葉は、先生が味噌汁とふりかけにして、お弁当の時間に食べました。
「おいしいー!」という声があちこちで聞こえます。
自分たちで育てた大根で作ってもらった味噌汁とふりかけ。子どもたちは何度もおかわりし、大きな鍋はあっという間にからっぽになりました。
また別の日。
有志のお母さんたちが干し柿作りをしていました。
「家でも作ってみたい!」と楽しそうです。
渋柿の皮をむいていると、風組の子が調理室を覗きにやってきました。
「あっ、干し柿だ!美味しいんだよね。」
と、昨年幼稚園で食べたことを思い出しているようでした。
風通しのよい二階の廊下に吊るされた渋柿を見上げて、子どもたちは食べごろを楽しみに待っています。
「もう食べられるのかな?」