風の谷では、学級を4つのグループに分けて生活をしています。
風組(年長児)では、そのグループを「班」という呼び名にし、班のメンバーで受け持つ仕事のことを「班の仕事」と呼んでいます。
「班の仕事」として、①教室の掃除 ②チャボの世話と小屋の掃除 ③図書室の掃除と本の整理 ④砂場の片づけと整頓 の4つがあります。
幼稚園の年長児として、1年間幼稚園の仕事を受け持ってきた風組。
その仕事を鳥組(年中児)へバトンタッチする ❝「班の仕事」の引き継ぎ ❞ が、卒園前に行われました。
〈教室の掃除〉
自分たちで自分たちの教室を綺麗にするという意識を作ります。
その上で、掃き掃除、拭き掃除、教室の片づけ方を通して、生活技術を身につけます。
〈チャボの世話と小屋の掃除〉
“生き物を飼う”ということはどういうことなのかを、小屋の掃除や餌やり、水の補給など具体的な行為を通して学びます。
〈図書室の掃除と本の整理〉
みんなが使う場所では、陰で心を配ってくれている人がいることに気づき、公共物に対してどんなことに気をつけたらいいのか知ることで、公共の場でのふるまいを学びます。
〈砂場の片づけと整頓〉
花組(年少児)や鳥組のことを思い、砂場道具についた砂を落としたり洗ったり、種類別に分類したり・・・、どうすれば使いやすくなるのか、思いを巡らせながら仕事をします。
風組の子どもたちは、各場所で、仕事の具体的なやり方を一つ一つ丁寧に教え、「あとは任せたよ!」と鳥組の子どもたちに「班の仕事」を託します。『働くことの意味を子どもたちが理解して行動に移せるようになってほしい』という風の谷らしい思いが込められている活動です。