『劣化する日本人 自分のことしか考えられない人たち』、『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』の著者であり、精神科医の香山リカさんによる講演会が行われました。
テーマは『私たちがおかれている現状とはどういうものなのか。また、私たちはどうあるべきなのか』。
精神科医は、’自ら立ち直ろうとする人の手助けをする立場’であるとし、約30年間の現場での経験から、近年の鬱の傾向を「山の高さは低くなったが、裾野が広がった」と指摘されていました。
人間には自分が信じているものだけしか見ようとしない性質があり、認知・思い込みの歪みや悲観的不安などが精神状態に深く関わることがあるとのこと。それらを踏まえ、スポーツ界に見られるようなポジティブなイメージトレーニングの重要性を述べられていました。
また、人間は不幸な出来事があっても、いつかそれすらプラスの力に変換できる力を本来持っている、とのお話を頂きました。
後半には卒園生・お母さん方からの質問にもお答え頂く時間が設けられました。
自らの経歴を笑顔でお話される リカさん |
本題に入り、 熱心に耳を傾けるお母さんたち |
香山さんに質問する卒園生 |