『桜おこわ』~幼稚園で最後のお弁当時間~

 
 この日、調理室では風組(年長児)がお弁当の時間に食べる『桜おこわ』を作るため、天野先生が塩漬けにした桜のつぼみを軽く水洗いし、準備をしています。

この桜の塩漬けは、
先生たちが昨年八重桜が5~6分咲きの時に摘み、
塩漬けにしてあったものです。

真っ白に炊き上がったもち米に少量の赤い紫蘇酢を混ぜ、そこに桜の塩漬けを混ぜ込んでいきます。
ご飯が見事に淡いピンク色に染まります。

桜とご飯を混ぜただけでは出せない色と、さらにいい匂いが調理室から外へも広がっていきます。

「調理室からなんかいい匂いがするよ!」と子どもたちの声が響きます。

 風組にとって幼稚園最後のお弁当の日。先生は、みんなで向き合って食べようと声掛けをし準備していきます。出来上がった桜おこわが運ばれると教室いっぱいに香りが広がりました。

今日は、桜おこわとお母さんの作ったお弁当のおかずです。

「いい匂いだから、おこわから食べよう!」「今日は最後のお弁当だから味わって食べるんだ!」そんな子どもたちの声もあちこちから聞こえます。

「桜色がきれいだね。」
「おこわおいしい!」「今日のおかずはなあに?」
淡い桜色の美しい見た目と共に、桜の塩味が柔らかに口の中に広がります。

 『桜おこわ』を食べると、もうすぐ卒園です。幼稚園生活最後の思い出の味として心に刻まれた事でしょう。

見学会予約・問い合わせ先
風の谷幼稚園
お電話: 044-986-5515
メール:お問い合わせフォームはこちら

  • URLをコピーしました!
目次