2学期の活動のひとつに『のりもの』の取組みがあります。
身近な乗り物に乗ったり見学することで、乗り物への興味関心を深めていきます。
この日の風組(年長児)は消防署見学に行きました。
歩いて栗平駅まで行き、麻生消防署がある新百合ヶ丘駅まで電車で向かいます。
消防署ではまず最初に、レスキュー隊の隊長である市川さんに挨拶をします。市川さんの「麻生消防署にようこそ!」の声に、自然と背筋が伸びます。早速、署内にある車両を見ていきます。
ポンプ車、タンク車、積載車、指揮車、救助工作車、救急車。一台ずつ、それぞれの役割を説明して下さり、そして、普段は閉まっている扉の中も見せてもらいました。
中には重たそうな空気ボンベが入っていました。消防士が火事の中でも空気が吸える様、用意してあるそうです。子どもたちからは「どうやって中に空気を入れるの?」、「どうして空気なのに重たいの?」という質問が出ました。「空気がたくさん入るように、機械を使って空気を押し込んでいるんだよ。そして、ぶつかっても壊れないように固くて丈夫な重たい容器になっているんだよ。」という答えに、子どもたちも納得です。
エンジンカッターが出てきた際には、その大きさに驚きの声が上がります。エンジンカッターは、火元の部屋のドアが開けられず、突入出来ない場合等に使用します。「とても危ない道具だけれど、私たちは訓練しているので安全に使えるんだよ。」と消防士さん。車両だけではなく、道具の役割についても学びました。
車両見学の後、はしご車のはしごを伸ばす所を見せてもらいました。
ぐんぐん伸びていくはしご。先端部分が豆粒のように小さくなります。その高さは40メートルで、ビル13階の高さにもなるそうです。
その後は、着衣訓練の見学です。
先生と消防士さんで、早着替え勝負を行うことになりました。先生は、重たい防火服をスムーズに着ることができず、消防士さんとどんどん差がついてしまいます。早く救助に向かう為に日頃から訓練していないと、防火服を素早く正しく着ることが難しいことを学びました。
救助訓練の見学では、緊張感を持ち迅速に救助に向かう隊員の方たち。高い場所に取り残された人を、ロープやはしごを使い、安全に降ろしていきます。無事に救助され、子どもたちからは拍手が起こりました
最後に、正しい敬礼の姿を教わりました。
消防隊員の立派な仕方を見て、将来の夢がまた一つ増えた風組の子どもたちでした。