すべり台

幼稚園に入ると、正面に見えるのがすべり台です。風の谷幼稚園は自然の中で自分たちで様々な遊びを作り出して楽しむため遊具が少ないのですが、このすべり台と砂場は、特に子どもたちが花組(年少児)の頃から最も親しんで沢山遊ぶ場所です。

木でできた広い幅の滑らかな部分と丸太を並べたような部分のすべり台の横に、両方から昇ることができる階段で構成されています。園舎の中にある為、子どもたちは上靴のまますぐに教室から来ることができます。

入園してすぐの花組の子どもたちは先生と、仲間と一緒に滑ることでお互いを意識し、自分たちの居場所としての遊び場所になります。そしてだんだんと慣れてくると色々な滑り方に挑戦し始めます。鳥組や風組になると逆さ昇りや立ち滑り、開脚したまま滑る、走ってすべり台をのぼったり途中から飛び降りたりと様々です。



逆さのぼりは、幼児期に身につく逆さの感覚を育て、腕の力をつけることにつながります。両腕を使って運動する機会はあまり多くなく、跳び箱で手をつく際にも活かされます。立ち滑りはバランス感覚を養います。


子どもたちがすべり台をすべる際、一番端の手すりに上ることは落下の恐れがあるため禁止しています。それ以外は、先生たちは下から見守っていますが、本当に危ないと判断する以外はほとんど注意しません。子どもたちは仲間同士でぶつからないように気をつけ、自分で周りを見る事ができるようになります。

成長するにつれどんどん難しい技に挑戦していく子どもたち。時には水で手足を濡らすと滑りにくいと知り、試してみるなど、自分で考えて工夫していく姿も見られます。

元々は図書室の上のスペースに遊ぶ場所を作ろうと考えた天野園長が、皆で一緒に遊べるようなすべり台と、公園で見かけた丸太を重ねた形を設置したのが始まりですが、子どもたちにとっては身近で、沢山の事を学ぶことができる大切な場所となっています。

見学会予約・問い合わせ先
風の谷幼稚園
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