よく晴れたこの日、畑にやってきたのは鳥組(年中児)の子どもたち。
今日は初めての畑仕事です。畑仕事は鳥組になったからこそできる取り組みのひとつです。
隣りの風組(年長児)の畑にはナスやピーマン、キュウリの苗が元気に育っていました。
鳥組が育てる野菜は二十日大根と小松菜です。
畝の前に等間隔で並ぶ子どもたちに先生が種を手渡します。小さな種を落とさないよう、そっと手のひらにのせます。
二十日大根は畝に沿って横一列に蒔く「すじ蒔き」。
小松菜は、丸い缶を押し当てた穴の中に種を蒔いていきます。
先生が「二十日大根はすじ蒔きだけど、小松菜は何蒔きだろう?」と聞くと、子どもたちから「丸いから、丸まきじゃない?」との声が。「なるほど、丸まきって呼ぼうね!」と、みんな納得の表情です。
種に土をかぶせ、ジョウロで水やりをしたら、この日の仕事はおしまい。
その後、たんぽぽ広場に移動して鬼ごっこをしました。
休園中に伸びた長い草丈もなんのその、所狭しと斜面を駆け回り、思い切り身体を動かします。
帰り際、広場の隅に咲いているザクロの花を見つけました。
「これは何の花か知ってる?」と先生。
「知ってるよ!タコさんウィンナーの花でしょ!」
他にもカシワバアジサイの白い花や、丸々とした梅の実を探しながら園舎に戻る先生と子どもたち。この時期ならではの自然を満喫した一日となりました。
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