「天野優子の胸の内」を久しぶりに開いたら2020, 2021はほとんど入力していなかった。そういえばこの2年間は鳥組担任として過ごしていて胸を開くゆとりがなかったということだ。
しかし、久しぶりに担任として子どもたちと向かい合って実は 様々なことを学んだ。『一人ひとりの個性の違い』当たり前のことだが、その子ならではの成長の仕方をじっくり見極めて関わっていく面白さ。
この子にどう対応したらいいのか、どう要求を出したらいいのか、どんな言い方がこの子の胸に届くのだろうかなど、常に考えての行動だった。
理解力や集中力は基本的には持っているのに、どうしてこの子は気分で動くのだろう、ものごとを深めて考えようとしないのだろう・・・もしかしたら、意識が続かないという問題があるのかもしれない。それは生活の仕方に問題があるのかもしれないと、あれこれ頭を悩ませて親と話し合うことにした。
親と面談をして日常生活を詳しく聞いてみて分かったことは、テレビを見る時間が長く寝る時間が遅いということ。 そのため朝起きる時間が遅く登園までの時間が十分に確保できていないということが分かった。
そのことを親が分かって生活スタイルを立て直してからは、驚くほど変化が見られた。
それまで「鬼滅の刃」 中心の遊びだのが、仲間とのおにごっこや縄跳び、自分で考えてのフル マラソンごっこなど遊びの幅がひろがった。 また、いろいろなものに興味関心を持つようになり「それはどういうこと?」「これはこういうことかなぁ?」と考える姿が増えてきた。
生活スタイルを変えることでこんなにも変化が生まれるのかと正直驚かされた。
2022年は担任を持たず、園長職に専念しているが、現場で直接子どもたちと接し、その子の成長に関わることをあれこれ考えて対応していく担任の仕事。あれこれ考えながら沢山のことが学べる担任。やっぱり私は、担任がやりたいと思ってしまう。
2022年9月7日