6月のはじめに梅を塩漬けしてから約1ヶ月、樽には梅酢が上がってきました。風組(年長児)の教室に届いた大量の赤紫蘇は、辺りに良い香りを漂わせています。
子どもたちは早速、樽に赤紫蘇を入れるために、茎から葉を取る作業にとりかかりました。
なかなか減らない赤紫蘇の束を前に、なぞなぞを出しあったり、梅干しの歌をうたったりしながらなんとかすべての葉を取り終えた子どもたち。
取った葉を水で丁寧に洗い、しっかり水気を切ります。
机に広げて、乾燥させます。
次は、あく抜きの作業です。しっかりあくを抜くことでできあがった梅干しの色がきれいになる、と聞いて張り切る子どもたちです。
塩もみしてしばらくすると水分がたくさん出てきました。
梅酢となじませ、ほぐした赤紫蘇を梅と交互に入れて重しを載せ樽に蓋をします。夏休みの間に先生たちが土用干しをしたら、いよいよ梅干しの完成!
秋には食べられるかな?その日を心待ちにする子どもたちなのでした。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
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