2学期から始まった『たてわり活動』の1つに、”冬の遊び会”があります。
冬の遊び会では、日本の伝統的な遊びを中央にすえています。
先生が遊びをリードした2学期とは違い、3学期は風組(年長児)が中心となって会を進めるため、風組の子どもたちは遊びの伝え方、花組(年少児)、鳥組(年中児)が喜んでくれる遊びなどを仲間同士で話し合い、試行錯誤しながら進めていきます。
遊びの内容は、お手玉、おはじき、貝合わせ、すごろく、かるた、羽根つきにゴムとび、など盛りだくさん。
かるたは花組も絵札をとれるよう風組とペアにしよう、と工夫した甲斐があり、花組も楽しそうです。
室内遊びだけではなく、外で遊べるゴムとびや羽根つきに誘う風組の姿も。遊び方が伝わりにくい時は、まず自分たちが遊ぶ姿を見せてから始めるとうまく行きました。
あちらこちらから聞こえる子どもたちの笑い声。相手の気持ちになって、様々な工夫をした風組の想いは、花組、鳥組に伝わったようです。
最終日には、ひとしきり遊んだ後、皆ですいとんを作って食べました。
つるつる、もちもちしていておかわりが続出するほど、子どもたちに大人気。
鍋いっぱいに入っていたすいとんは、あっという間にからっぽになりました。
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