入園の翌日から風組(年長児)の子どもたちの至れり尽くせりの『花組(年少児)のお世話』が始まります。
風組は朝登園してくると、胸に風組バッチをつけて大急ぎで花組の教室に向かいます。
靴箱では上履きに履き替える手伝いをしてあげたり、ロッカーでは鞄や帽子の掛け方など細やかに教えてあげる風組。
母との別れを惜しんで大声で泣く花組の子どもたちには、気分をなんとか変えてやろうとあの手この手で関わっていきます。
なかなか泣き止まなかった子も、風組が色々な遊びを教えたり、一緒にいるうちに少しずつ気分を変えて笑顔も見えるようになりました。
また、雨が降って滑り台の前の床が濡れていた時は、遊ぶであろう花組を気遣って「床を拭こう!」と風組が動きました。
風組のお陰で滑り台で遊べるようになった花組。
先生は「風組のおかげで遊べるようになったね、風組ありがとう」と声をかけます。
花組の子どもたちのことを思って様々に関わる中で、風組の子どもたちの心は細やかさを持って育って行きます。また、花組の子どもたちは、優しく親切に関わってもらったことで、人への信頼感が芽吹いて行きます。
花組が風の谷幼稚園の子どもとして歩みだすこの時期は、子どもたちにとっては本当に心が育つ大切な時期なのです。
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