優しい風が心地よい秋晴れとなったこの日、風組(年長児)の子どもたちは日頃からお世話になっている稲城にある榎本さんの栗畑へ“栗拾い”に行きました。
栗畑へは路線バスに乗って向かいます。風組は遠足の際にバスに乗る機会も多く、他のお客さんの迷惑にならないよう、静かに乗ることがしっかりと身についている子どもたちです。
最寄りのバス停に到着し、栗畑までは沢山の緑や小川が流れている親水公園を通って向かいます。
栗畑に到着し、まずは榎本さんに挨拶をします。
そして栗の拾い方の説明を聞きます。
「梨狩りや苺狩りとは違って栗は栗狩りとは言わず“栗拾い”と言うよね?栗は木になっているものはまだ食べられないから取らないでね。下に落ちた栗を拾うから“栗拾い”と言うんだよ。桃太郎の桃が割れるように、栗が食べ頃になるとイガがパカッと割れるからその中の栗を拾ってね。」と教えてもらいました。
トングを持って早速栗を拾い始めます。
あっという間にかごの中は栗で一杯になりました。
沢山拾い終え榎本さんに御礼をし、さきほどの親水公園で少し遊んでからお弁当を食べて幼稚園に戻りました。
子どもたちが帰り着くと、さっき拾った栗はお母さんたちが皮を剥き終えていました。
翌日、子どもたちが拾った栗で天野先生が栗おこわを作ってくれました。
楽しみにしていた栗おこわ。美味しい秋の味覚を堪能した子どもたちでした。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
設立当初700坪だった風の谷幼稚園の敷地面積は現在4000坪にも及ぶ。これは校舎建設時の借金を返済しながらも、園長が「10年間無給」を貫き、寄付や父母の協力によって毎…