風の谷幼稚園には、うさぎ・羊・チャボの3種類の動物がいます。うさぎは花組(年少児)、羊は鳥組(年中児)、チャボは風組(年長児)がお世話をします。
羊は”きんちゃん”という名前が付けられています。
きんちゃんのお世話は、
・きんちゃんを広場に移動させる
・小屋の床をほうきで掃き、その後に水を流しながらブラシで洗う
・すのこ(寝床)をブラシで洗う
・水と干し草が入ったバケツを新しく入れ替える
という工程で、その日の当番5〜6人で行います。

毎日欠かさずお世話をすることで、「きんちゃんが好きな葉っぱは何だろう?」「今日はウンチの量が少ないね!」「暑い日は屋根がある場所(日陰)から動かないね!」等、興味・関心が生まれます。
鳥組だった子どもたちが1年間お世話をし、進級して風組となり、暑くなり始めた5月下旬にきんちゃんの毛刈りの日を迎えました。


子どもたちは、手際よく刈られていく様子に集中して見入っていました。
毎年毛刈りの時に来ていただく島田さんに、「1年間しっかりお世話をしてくれたからとてもいい毛をしているよ。」と伝えられ、うれしそうな風組でした。

鳥組の時にしっかりとお世話をしたからこそ、きんちゃんからたくさんの毛をもらうことができました。こうして子どもたちは動物のお世話を通し、“生きものと共存する”ことを学びます。刈り取った毛はその後「洗い」と「染色」をし、風組の活動、ポシェットづくりへと進みます。
一方、鳥組は「今日から1年間お世話をしていったら、風組になったときにきんちゃんの毛がもらえるからね。」と先生に伝えられ、その後きんちゃんのお世話の仕方を教わりました。毛刈りが一つの区切りとなり、今度は今の鳥組がお世話をしていきます。


