秋の気配が深まる中、落語の会が行われました。
今年は落語家の春風亭柳枝さんと、 太神楽師の鏡味味千代さんの2人をお迎えしました。
幼稚園は落語の会にあわせた和の装いになりました。
開場の時間になると沢山の観客で席はいっぱいになり、開演となりました。
最初の演目は柳枝さんによる落語です。
落語の基本や、扇子や手ぬぐいを使ったやり方を分かりやすく説明した後、実際に演じてみたり、高座に特別にあげてもらう子どももいました。最後にお父さんと子どもが天神様の縁日にでかける”初天神”が始まり、会場は笑いに包まれました。
続いて味千代さんによる太神楽です。芸の一つ一つにおめでたい意味が込められているのですが、鍛錬された技の数々に緊張と大歓声の渦でした。こちらでも傘回しを体験させてもらいました。
最後に再び柳枝さんの登場です。
“時そば”でお蕎麦を食べる仕草や顔の表情、落語は”想像力”という最初のお話にあったように、観客は自分たちで思い浮かべる落語の世界に引き込まれるように聞き入っていました。
毎年行われる落語の会、長い間受け継がれてきた笑いの芸を実際に目の前で見た経験はきっと子どもたちの中に残る事でしょう。