冬になると、風の谷ではお馴染みの“芋がら”。
八つ頭の茎の皮を剥いて干したものです。
軒下に吊るしてある芋がらを見て「これなんだろう?」とつぶやいていた花組(年少児)。
しっかり乾燥し、食べごろになったので、天野先生が2日間アク抜きをして炒め煮にしてくれました。
調理室からは、朝からいい匂いが漂っています。
今日は、どんな美味しいものを作っているのかなと子どもたち。
その日のお昼、早速子どもたちに振る舞われました。
甘辛い味付けに、シャキシャキの食感の芋がら。
「おいしい!」「おかわりー!」と子どもたちの箸は止まりませんでした。
風の谷では、意識しないと途絶えてしまう・・・昔ながらの「食」を大切にしています。「食」は楽しく美味しく食べる中で、子どもたちに様々な体験と知識を広げてくれます。季節を感じつつ、その時の情景が子どもたちの心に刻まれていくことでしょう。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
設立当初700坪だった風の谷幼稚園の敷地面積は現在4000坪にも及ぶ。これは校舎建設時の借金を返済しながらも、園長が「10年間無給」を貫き、寄付や父母の協力によって毎…