花組(年少児)で一度じゃがいも掘りを経験している鳥組(年中児)の子どもたち。心も体も大きく成長した背中に、花組の時よりも一回り大きなリュックサックを背負って、じゃがいも掘りに出発です!
途中、仲間と食べたいじゃがいも料理のことを話していると、あっという間に畑に到着しました。
先生から掘り方の説明を聞いた後、早速開始です。
今年は大豊作! お天気にも恵まれ、柔らかい畝に手を入れて左右を探れば、大人のこぶしより大きなじゃがいもがごろごろ出てきます。
こうなってくると、楽しくてたまりません。どんどん掘り進め、子どもたちの袋はすぐにじゃがいもでいっぱいに。
風の谷幼稚園では「好きなだけ掘ってもいいけれど、掘った分は自分で持って帰ること!」が決まり。一度リュックを背負い確かめます。
ずっしりと重たいリュックを背負って立つのは大変ですが「じゃがいもは減らさない!」と、何とか立ち上がろうとする子どもたち。
じゃがいも畑までは、意気揚々とあっという間にやって来た子どもたちですが、帰りの道のりはそう簡単ではありません。背中をすっぽり覆うほどの大きなリュック。なかには自分の体重の半分以上のじゃがいもが入っている子も。
尾根道へ続く階段を登りきったところでいったん休憩します。
「じゃがいも、重い?減らしたい人いる?」と先生。
「お父さんとお母さんに持って帰る!」
「弟にも!」
「じゃがいもは降ろさない」
「私も降ろさない」
口々に答える子どもたちです。
じゃがいもは減らしたくない。そう思いながら再び歩き始めても、あまりの重さに泣き出す子も。それでもお父さんやお母さんに持って帰りたい一心で歩き続けます。
昨年の花組の時は、風組が手を握り一緒に歩いてくれました。でも今年は自分たち鳥組だけ。仲間と手をつなぎ、励ましあいます。
やっと園に戻ってきた子どもたち。汗と涙でいっぱいだった子どもたちの顔が安堵の表情に変わっていきます。
その後役員のお母さんたちが蒸かしてくれたじゃがいもをみんなで食べました。
「大変だったけど頑張った!」
そう言いながら、掘りたてのじゃがいもを口いっぱいに頬張る子どもたち。
疲れも吹き飛ぶ美味しさだったことでしょう。