5月2日の「子どもの日集会」にみんなで食べるよもぎきな粉餅のため、風組(年長児)と鳥組(年中児)の子どもたちがよもぎ摘みをしました。
砂場前に集合した子どもたちは、先生から「裏が白いのがよもぎだよ」、「よもぎはいい匂いがするよ」と説明を聞きました。
そして摘んだ後は天野先生がよもぎペーストにするため、仕事がしやすいようにゴミや違う草は入れないと良いこと、茎は硬いので柔らかい葉を摘むことを子どもたちに伝えました。
この日は小雨が降ったり止んだりの生憎の天気。それでも美味しいよもぎきな粉餅のために、元気に出発です!
途中、たんぽぽや、テントウムシなど、よもぎ以外に目を向ける子がいると、「たんぽぽきな粉餅はやだなぁ」「テントウムシきな粉餅になっちゃうよ!」と声を掛け合いながらどんどんよもぎを摘んでいく子どもたち。
園舎の裏手まで隈なく捜し歩いていましたが、雨が強まってきたので急いで中庭に戻り、集めたよもぎを天野先生に渡します。
子どもたちが集めたよもぎは、見事に柔らかそうな葉の部分だけ!硬い茎や他の植物、ゴミなどは入っていません。
よもぎ摘みを終えた風組の教室の片隅に、使った袋が向きを揃え、重ねて置いてありました。よもぎを摘む前に「明日は隣のクラスで使うからね」と先生がかけたひと声を覚えていたのです。
天野先生がよもぎきな粉餅を作りやすいように、と丁寧に葉だけを摘む。次の人たちが使いやすいように、と袋の向きを揃えて置く。
自分の行為が誰かの行為と繋がっていて、自分がどうすればいいかを考え、行動する力を着実に身につけてきている子どもたちでした。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
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