最後の収穫野菜 〜立派に働く子どもたち〜

風の谷幼稚園の活動内容の一つに、“畑仕事”があります。畝作りから始めて収穫で終わるこの“畑仕事”は、子どもたちの働く意欲が育つ大切な活動です。

4月。土を踏み固めて畝を作る風組(年長児)。




畑は園から歩いてすぐの場所にあります。散歩の途中に育てている野菜の様子を見に行くこともあり、子どもたちにとって畑は身近な存在です。

「土が乾いているから水やりをしよう」「雑草が増えたから抜こう」「葉についた青虫をとろう」「そろそろ間引きをしよう」など、今やるべきことを理解して行動に移します。また雨の日には「外で遊べないけど野菜が大きく育つね」と天気にも関心を持つようになり、自分たちが育てている野菜のことが常に頭の隅にありました。

4月。水やりをする鳥組(年中児)。




畑は風組と鳥組で畝が分かれています。これまでに風組はピーマン、茄子、トマト、きゅうりを収穫し、鳥組は小松菜、赤かぶを収穫しました。それぞれが大切に育てた野菜です。そして今回、風組と鳥組が育てていた大根を収穫する日を迎えました。

畑に到着した風組は、早速大根を引き抜いていきます。折れないように慎重に、まっすぐ上に引き抜く子どもたち。その形は大小様々で、めずらしい形を見つけて笑いが湧き起こる場面もありました。その後鳥組も加わり、収穫スピードがあがります。




花組(年少児)はその様子を見ています。風組と鳥組が手際よく大根を引き抜く姿を見て、「本当に働き者だね!」と先生が声をかけます。手や服が土まみれになることも厭わず働く風組と鳥組の姿を目に焼き付け、「自分たちもこんなふうにやってみたい!」という目標が生まれたようです。

引き抜かれた大根は、葉の向きを揃えて並べます。




そして、大根を運び出します。畑から園までの最初の運び出しは、風組と鳥組が一緒に行いました。その後それぞれの場所に分かれ、立ち止まることなくどんどん運んでいきます。途中、大根を落としてしまったり転んでしまう子どももいましたが、ひるむことなく立ち上がり、持ち直して運び続けていました。




園内で大根を運んでいる鳥組の姿を、ここでも花組が見ていました。花組が見ているからこそ「しっかり働かないと!」という気持ちになります。重たい大根を運ぶのに苦戦している仲間には、「手伝ってあげるよ!」と声をかけ、助け合う鳥組です。




全ての大根を運び終えた子どもたち。来た道を戻りながら落ちた大根の葉を拾い集め、綺麗にしていきます。そこには、「種から育てた自分たちの大根を先生や家族にも食べさせたい」という想いを胸に、最後まで責任を持って働く風組の姿がありました。

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