これまで画用紙や厚紙を使って箱を作った風組(年長児)の子どもたち。
この日は、幅5cm×長さ120cmの1枚の板から箱を作ります。
「この木を使って箱を作ろう」と先生が言うと、
「作りたい!!」と張り切る子どもたちです。
長い板を見て、「のこぎりを使うんだね」と切る道具が必要だということに気づいた子がいました。
*風の谷幼稚園の木工作では、花組(年少児)・鳥組(年中児)はあらかじめ用意した木片を
使いますが、風組は子どもたちが板を切るところから始めます。
「どこを切るの?」と先生が聞くと、
「半分に切れば」「いっぱい切って釘を打つ!」と答える仲間に、「でも長さを測らないと」という声があがりました。
前回までの箱作りで、箱は向かい合う辺の長さが同じということ、ただ切るのではなく、その前に長さを測る作業があることがわかってきました。
そこで、先生がこれから作る箱の展開図を見せると、「長いところと短いところがあるね!」と長さの違いに気づきました。
今回は、長い板5枚、短い板2枚で箱を作ります。各々の板の長さと同じ厚紙をものさし代わりにし、板に印をつける″測り出し″が始まりました。
「出来たよ!」と、早々に測り出しを終えた子どもたち。
「正しく線が引けているか、班の仲間と確認してみて」と、先生。
班ごとに分かれて、確認します。
班の仲間と話し合いながら、より良い確認方法を模索する子どもたち。みんなで知恵を出し合い、測り出しが無事に完了しました。
翌日、板を切る″切り出し″の作業に入りました。
のこぎり
風組になって初めて使う万力とのこぎり。先生から道具の使い方の説明がありました。緊張感をもって、真剣なまなざしで切り出し作業に取りかかる子どもたちです。
切り出した木片にやすりをかけて、釘打ちです。
今回の箱作りの取り組みで、上手くいかない時は、「どこがどういけないのか」「どうすれば上手くいくのか」と考えてきた子どもたち。箱の構造を理解して、測る、切る、組み合わせる、釘を打つといういくつもの作業を経て、ようやく完成しました。