前回の種まきから三週間が過ぎた頃、鳥組(年中児)の子どもたちは『間引き』を行います。日頃から水やりや草むしりをしながら、芽が日に日に大きく育つ様子を見てきました。
「今日は『間引き』と言って、小さな芽を抜いて、他の芽が大きく育つようにするんだよ。」と先生。
早速グループごとに先生が間引いた芽を子どもたちがかごへ運び、並べ入れていきます。
その間他のグループは草むしりをすることに。雑草が生えていると、野菜に栄養が行き渡らず十分に育たない事を教わっているので、子どもたちは一生懸命抜いていました。もう雑草と野菜の葉の違いもわかります。
最後のグループが運び終える頃には、間引き菜でかごがいっぱいになっていました。
その後教室へ戻った子どもたちに、摘み立ての間引き菜で先生がお味噌汁を作ってくれました。風の谷のお味噌汁は煮干しでだしをとります。食べる時に葉が綺麗な緑になるように最後に間引き菜を入れて完成です。美味しそうなお鍋いっぱいのお味噌汁に子どもたちも嬉しそうです。
あっという間にお鍋は空っぽになりました。
自分たちの手で大切に育てているからこそ、今日の間引き菜のお味噌汁の味は格別だった事でしょう。
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