鳥組(年中児)風組(年長児)合同の畑仕事が終わった後、
園に戻った子どもたちは、お弁当前のひと時を思い思いに過ごします。
その間、鳥組の先生たちは大忙し!
間引いた小松菜で、子どもたちにお味噌汁を作るのです。
「いい匂いがするな〜、何だろう?」
風の谷の子どもたちは、美味しそうな匂いにとても敏感。
入れ替わり立ち替わり、調理室をのぞきに来ます。
「先生、まだぁ?」
「もうちょっと! お弁当の用意して待ってて!!」
出来上がったお味噌汁は、大きなお鍋にいっぱい!!
早速子どもたちが待つ教室に運ばれ、お椀につぎ分けられます。
もうお腹ペコペコの子どもたち。
「いただきまーす!」
自分たちで育て、間引いた小松菜のお味噌汁。
その味は格別だったことでしょう。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
設立当初700坪だった風の谷幼稚園の敷地面積は現在4000坪にも及ぶ。これは校舎建設時の借金を返済しながらも、園長が「10年間無給」を貫き、寄付や父母の協力によって毎…