「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ~!」ホールと中庭から賑やかな呼び声が聞こえてきます。
鳥組(年中児)がお店屋さんを開店させたのです。
鳥組の子どもたちが春から取り組んできた「紙工作」の活動。
切り紙から始まって円ばん、笠帽子、コップ、カメラ、トラック…様々な物づくりを通してハサミの技術、糊づけの技術、空き箱の加工技術などを身につけてきました。
その“腕”を活かして作った商品の数々を店頭に並べ、花組(年少児)をお客さんにしての「お店屋さんごっこ」。
「自分たちで作ることができて、花組が喜んでくれるもの」を念頭に、どんな商品を作るか知恵を出し合い、自分は何を作りたいかを決めるところから始めていきます。
沢山の空き箱から、自分の作りたいものにぴったりの箱を探します。
花組、喜んでくれるかな。
沢山作ることでさらに技術が高まります。
試作と品物作りを経て、待ちに待ったお店屋さんごっこの日がやってきました!
教室から机を運び出し、商品を並べたり看板をつけたり、と開店準備にいそしむ鳥組の子どもたち。
会場にお客さんの花組(年少児)が集まると、鳥組の先生が一店舗ずつお店の紹介をしていきます。
話を聞く花組は真剣そのもの。
お店の紹介が終わり、「開店です!」の掛け声を合図に花組の子どもたちが動き出しました。
子どもたちはお金に見立てた王冠を3個ずつもらい、欲しいものが3個買えるようになっています。
始めは少し緊張しながら王冠を握りしめ、何を買おうか迷いながらお店を見て回っていますが、「いらっしゃいませ!ケーキ美味しいですよ!」「絵本はいかがですか?」売り子さんから声を掛けられると、すすめられるままに買ってしまう花組の子どもたちです。
「これもおすすめですよ!」
王冠を使い切った子どもたちは、お互いの戦利品を見せ合いっこ。
花組の買い物が終わると、ウズウズしながら待っていた風組(年長児)の子どもたちが買い物にやってきました。
見て見て、美味しそうでしょ!
沢山あった商品もあっという間に完売です!
「全部売れた!」と喜ぶ子どもたち。
お店を綺麗に片づけたら、完売を祝って“梅ジュース”で乾杯!
張り切って働いたあとのジュースの味は格別です。
鳥組の子どもたちには特別の日になったことでしょう。
お店屋さんが閉店した後も、園内のあちこちに買い物した品物で遊ぶ花組、風組の姿がありました。