鳥組の『乗り物の活動』のひとつに箱電車作りがあります。見本の箱電車を見てどの形の部品がどの向きについているのかを観察し、自分で木材を選んで構成します。見本通りのものが出来たら釘打ち。釘抜きも使いながら作業を進め、電車がまっすぐ動くように車輪を取り付け完成です。
先生が教室に線路に見立てたビニールテープを貼ってくれました。子どもたちはその上に完成した箱電車を走らせて遊びます。
すると、先生からこんな提案がありました。
「みんな、箱電車と線路だけだとさみしいから、何かほかにも作ってみない?箱電車で使った木片がまだ残ってるよ。」
それを聞いた子どもたちは目を輝かせ
「駅が必要だね!」「信号があるといいね!」
アイデアが次々と出てきます。そこでみんなでパノラマを作ることにしました。
(※園では、電車に関連する信号機や駅などのことをパノラマと呼んでいます)
残った木片を組み合わせながら、駅の壁となる板の高さを合わせたり、屋根を載せたりしていくうちに、さらに色々なアイデアがわいてきます。
木片を重ねて組み合わせたものに、釘を打っていきます。
さて、どのようなものが出来上がったのでしょうか。
子どもたちのアイデアは、無限に広がりました。
7. 失敗を諦めず、悔しさを感じる子を育てる
「底板が少しずれちゃったからやり直しだ!」 「釘がはみだしたから打ち直す!」 風の谷幼稚園の風組(5歳児クラス)からは、毎年こんな声が聞こえてくる。これは風の谷…