4月にして真夏日を迎えたこの日、鳥組(年中児)の子どもたちは元気に畑へと向かいます。
畑は、鳥組の畑と風組(年長児)の畑と分かれており、紐で畝が囲ってある方が鳥組の畑です。「畝の中にはこれから種をまくから、絶対に入ってはいけない。」と先生。
最初の仕事は、畝の周りの道作りです。先生を先頭に子どもたちは一列に並び、ふかふかの土を踏み固めていきます。
照りつける日差しに負けず、「いっちにー!いっちにー!」と掛け声をあげながら道を作る子どもたち。早歩きや横歩き、自分たちなりの道作りを楽しみます。
畝の周りに道が出来た後、「ここにまた”いい道”を作ろう!」と先生が言い、畑の中心となる場所に新たに道を作りました。子どもたちは再び一列に並び、掛け声とともに道を作ります。そして先生は、「どうして畝を半分に分けたかというと、こっちには小松菜、あっちには赤かぶを育てたいからなんだよ。次、畑に来る時は種をまくからね。」と言いました。
そして数日後、種をまく日がやってきました。
畑に着いた子どもたちは、畑の周りを点検することになりました。前回作った道は問題なさそうですが、「枝が落ちてるー!」「草が生えてるー!」と子どもたち。種まきの前に、まず畑をキレイにすることにしました。
雑草を抜いたらトントンと根についた土を落とす作業も忘れません。根が深い雑草は、仲間と協力して抜きます。
畑がキレイになった後は、いよいよ種まきです。先生から種を受け取ると、掌に乗せた小さな種をじっくり観察する子どもたち。なくさないようにぎゅっと握ります。
種まきが終わると、今度は水やりです。
ジョウロを2人1組で持ち、種をまいた場所に水をやります。そして先生は「今日種まきをしようと思ったのは、天気予報で午後から雨が降るって言っていたからなの。雨が降れば種がいっぱい水を吸って大きくなって芽を出すよ。」と言いました。
雨が降ると外に出られず、斜面で虫捕りも砂場で遊ぶこともできません。「雨は嫌だなぁ」と思っていた子どもたちですが、これからは雨に対する感じ方が変わり、天気に関心を持って日々過ごせるようになることでしょう。