夏に刈られた羊のきんちゃんの毛を使って、これまでに、毛洗い、カーダーがけ、毛染め、フェルトボール作りを体験した風組(年長児)の子どもたち。
最後は、ポシェット作りに挑戦します。
まずは羊毛から毛糸を紡ぎます。この作業は、お母さんと一緒に。

温かな親子の時間
紡ぎ機は、先生のお手製です。

自転車のスポークから作られた紡ぎ機

それぞれ好きな色を選んで、紡いだ毛糸
いよいよポシェット作りに取り掛かります。

先生が作った織り機を使って
土台となる毛糸を縦に張り、紡いだ毛糸を横糸にして編んでいきます。
上、下と順番に織り機に通し、織り棒でトントンと上から整えます。

「上、下、上、下…」と呪文のように唱える子どもたち 配色も考えながら…
紡いだ毛糸は太くて、なかなか通りません。
困っている子には、仲間がさっと手を貸しています。
ようやく編み終えた2枚を組み合わせて、本体は完成!次は肩紐作りです。
肩紐は、毛糸を三つ編みにして作ります。
子どもたちにとって、最初はとても難しかった三つ編みも、ミサンガやハチマキなど短いものから作り始め、繰り返し編むことで、肩紐のような長いものも、難なく編めるようになりました。
先生から肩紐をつけてもらい、いよいよ完成です!

どのくらいの長さにする?
鳥組(年中児)の一年間、毎日世話をしてきた羊から貰った毛が、こうして世界にひとつだけのポシェットになりました。

コマで遊ぶときは、コマ入れに

肌身離さずポシェットを持ち歩きます
自分の手から物を作り出せるという経験を数多くしてきた子どもたち。
卒園を目前に控え、ポシェットの中には幼稚園での思い出が沢山つまっていることでしょう。