夏のような日差しが降り注ぐこの日、
鳥組(年中児)の子どもたちが元気よく畑へと向かっていました。
今日は鳥組になったからこそ出来る初めての畑仕事です。
畑へ向かう前に〝くんちゃんのはたけしごと〟という絵本を読み、
「自分たちもやりたい!」と意気込んでいました。
畑へ着くと、「あれが畑?」と子どもたち。ヒモで囲われた畝がありました。
そこが鳥組の畑です。
まず種を蒔く前に畝の周りに道を作ります。
二列に並び先生に続いて力強く足を振り上げ、
大きく足踏みをしながら地面を踏み固めていく子どもたち。
曲がりくねりながら歩き終えると、しっかりと道が出来上がっていました。
鳥組が初めて育てる野菜は、二十日大根と小松菜です。
「二十日大根は一粒ずつ、小松菜は種が小さいからパラパラと蒔くんだよ」と
最後まで説明をしっかりと聞き、先生がスコップで筋をつけてくれたところに
早速種を蒔いていくことにしました。
あっという間に蒔き終えました。
「野菜が育つ為には何が必要か知ってる?」と先生が聞くと、
「太陽!」「水!」とちゃんと知っている子どもたち。
二人一組になって水を汲んだジョウロを一緒に持ち、種を蒔いた所に沢山水をやりました。
次来た時はどうなっているだろう、早く芽が出てくることを楽しみにしながら
園舎へ戻りました。
それから一週間。
鳥組の子どもたちは再び畑へ向かいました。
到着するや否や、子どもたちの大きな声が響きます。「見てー!芽が出てるー!!」
小さな芽が沢山顔を出していました。
今日は土が湿っていた為、水やり仕事はお休みです。
「次は『間引き』をするからね。」
「囲いのテープも外すよ。双葉が大きくなってテープに引っかかったら、
自分の力では外せなくてそのまま育たなくなっちゃうからね。」と先生。
次の仕事を楽しみに、子どもたちは畑を後にしました。