クラス内に、さまざまな大きさの箱が集まっていくのを見て、子どもたちは「今日は箱使う?」と紙工作を楽しみにしていました。
今回は、その箱を使用して、カメラをつくります。
先生はカメラのイメージが持てるように、本物の一眼レフカメラを子どもたちに見せながら、カメラには覗くところ「ファインダー」、撮るときに押すところ「シャッター」、物を写す「レンズ」があることを先生が説明しました。
「みんなもカメラほしい?箱でカメラを作ろうか!」と先生が言うと子どもたちは「やったー!」と両手を上げて、跳ねて喜びます。
最初はファインダー作りです。箱の上の角に、マジックで小さな四角を書き、その箱の反対側にも四角を書いていきます。ファインダーから向こう側が覗けるようにするため、表と合う場所に書くのですが、箱をひっくり返すと左右がわからなくなってしまう子どももいました。表の四角の場所を確認しながらの作業です。
四角く書いたマジックの上を針の長い足長画鋲でプツプツと刺し、切り取り線のようにしていきます。こうすることで、ハサミの刃が入り、切り取りやすいのです。反対側も同じように切り取ります。
次にレンズを作ります。子どもたちは、本物の一眼レフカメラをみながら、どうやったら本物のように丸い筒状のものをつけられるか考えます。「前に作ったコップみたいに作ればできるね。」と子どもたち。以前に作ったコップづくりでは筒状にした紙の先に切り込みを入れて貼り付けた作業がレンズに応用できることを考えついたのです。
各グループで、ボンドを順番に使ったり、わからないところがあれば教えたり、以前の紙工作よりも工程が難しくなっていましたが、仲間同士で手順を確認しあいながら協力する姿がかなり増えていました。
先生に千枚通しで肩紐用の穴をあけてもらい、紐を通したらついにカメラの完成です。先に出来上がった子から、早速作業中の仲間を撮影したり、教室を飛び出して滑り台の上やデッキから見える若葉色の美しい景色を撮影し、得意気に遊んでいました。