この日の風組(年長児)遠足は、小田急線に乗って向ヶ丘遊園駅まで行き、そこから生田緑地まで歩いて向かいます。
生田緑地へ到着し、今回の目的である“日本民家園”を見学していきます。
「ここから昔にタイムスリップするよー!」と先生のかけ声と共に足を踏み入れました。
まずは宿場を見学します。昔は人間が生活する上で馬は必要不可欠でした。その為宿場では馬屋があり、馬が休む場所や、馬が食べる草を煮る大きなかまどもある事を知りました。
その他に、燈の原料を売っている油屋、薬屋では薬の原料をすりつぶして粉にする薬研や薬を入れておく為の小さな引き出しが沢山ある百目だんすなどを先生に教わりながら見てまわりました。見慣れない古民家の様子に興味津々の子どもたち。絶えず先生に質問していきます。
屋根の種類も建物によって違い、宿場では雨水を通しにくく、通気性がよく夏は涼しく冬は暖かく過ごせる茅葺き屋根です。しかし茅葺き屋根は火に弱い為、油屋では燃えにくい瓦屋根。薬屋では石置き板葺き屋根と様々でした。
ある古民家に入るとボランティアの方々が囲炉裏に火を起こしていて、子どもたちも一緒に囲炉裏を囲む体験をさせてもらいました。当時は紙が貴重だった為、昔の子どもは大人たちに囲炉裏の灰に文字を書いて教えてもらっていたことも体験しました。
つるべ井戸では“あさがおに つるべとられて もらいみず”という加賀千代女の俳句を教わり、何度も皆で詠み覚えました。そして船頭小屋では先生が“船頭さん”の歌を歌って聞かせました。
日本民家園を出る頃には、「もう頭がパンパンだよー!」と子どもたち。
沢山学んでお腹も空いたところで、広場でお弁当です。
お昼を食べた後は長い階段を上り、枡方山の頂上まで行きました。
そこでは遊具で遊んだり、展望台に登ったりして楽しみました。
この日は頭や体をたっぷりと使った1日となりました。