入園式から1週間が過ぎ、花組(年少児)が幼稚園に慣れてきた頃、幼稚園を好きになって欲しいとの思いから「入園を祝う会」が開かれました。
中庭に集まった鳥組(年中児)と風組(年長児)は整列してきれいに並びます。その様子を見て花組は「並ぶ」という事がどういう事かを目で見て知ります。
花組の先生がお世話をしてくれた風組に、「ありがとう」の言葉を伝えました。風組も花組の子どもたちの役に立てたことを嬉しく感じているようです。
風組は花組がもっと楽しく遊んで幼稚園に慣れてもらえるようにと風車を作りました。作った風車をプレゼントするにあたって、代表の子どもたちから「ことば」が贈られました。
●花組や鳥組がもっと幼稚園を好きになってほしいと思って風車をつくったよ。
●風車はたんぽぽ広場で渡すね。
●花組は手をつないでたんぽぽ広場まで連れていってあげるね。
●風車は危ないから人にはむけないでね。
●風車が壊れたら風組が直してあげるからね。
●風車は腕を伸ばして走ると良く回るよ。
●これから「空を見上げて」の歌を歌うから聞いてね。
次に、先生達からの劇「金太郎」が披露されました。
初めて見る「劇」に花組たちは圧倒されたようでした。
劇の後は、風組が花組と手をつなぎ、たんぽぽ広場へ向かいます。
到着すると、花組ひとりひとりに風車が渡されました。この日の為に風組が用意した様々な色の風車です。
中庭で風組から教えてもらったように腕を前に伸ばすと、風をとらえた風車が、勢いよく回ります。
心地よい風に吹かれながら、めいっぱい笑顔で走る花組。
大きな風車はまるで広場にカラフルな花が咲いたようでした。
沢山走った花組は笑顔で風組と園へ戻り、最後に自分のマーク印を、風車に押してもらいました。
風組は、修理屋さんとしても待機していましたが、今年の風車はとても丈夫にできていて、ひとつも壊れませんでした。広場にゴミが落ちていないか点検もしっかりして園に戻っていました。
幼稚園を楽しんでほしいと風組が願いを込めて作った風車。
思いを受け取った花組は、お世話してもらったことを今後も忘れないでしょう。