円盤づくりの後、笠帽子、コップ、カメラ、トラック、ロボットと紙工作を進めてきた鳥組(年中児)。ある日、先生がみんなに声をかけます。「みんなに相談があるんだけど、今まで紙とか箱でみんなが作ったものをみて花組(年少児)がいいなぁって言ってたんだ。どうする?」
自分たちが花組だった時に鳥組が“お店屋さんごっこ”で品物を作って売ってくれたことを思い出し、今度は自分たちが花組、風組(年長児)の為にお店屋さんをやろうという事になりました。
そこでどの様なお店屋さんにするのかを挙げ、相談していきます。
それぞれ、グループに分かれ、お店屋さんごっこのための品物作りを開始しました。準備が整うまでは、花組にも、風組にも内緒です。
今回は途中から、園長の天野先生も応援に駆けつけてくれました。ロボット作りでは、宇宙へ飛んでいくロボット、駆け出すロボットなど、それぞれに物語を作りながら、形作っていきます。ロボット作りをする中で子どもたちは自分の身体を観察します。顔は胴体より小さく、両腕は同じ長さ、足には土台を履かせて、しっかりと地面を踏みしめ、力強いロボットを作りました。
円盤作りでは丸をゆっくり、丁寧に、集中してかくところから、始まった紙工作。花組や風組のためにと、さらに丁寧に作業を進めていきます。
みんなで作業が進んでいないところを手伝い、数日かけて沢山の品物が完成しました。
お店屋さん開店当日は、鳥組は朝から看板作りをしました。
それから教室から机をみんなで運びます。それぞれのお店に品物を運び、準備が整ったところで、開店です。
先生が花組の教室に子どもたちを呼びに行きます。先生からお金をもらった花組は、お店に並ぶ商品に目を輝かせながら、商品を選びます。
そして、ついにすべての品物が完売し「ばんざーい!」と大喜びの鳥組。
机を片づけた後は、ホールで完売を祝って、梅ジュースでみんなで乾杯です。「おいしいね」と顔を見合わせる子どもたちは、充実感に満ち溢れていました。