風の谷の鯉のぼりは一般の鯉のぼりとは違って左右の模様が非対称になっています。
なぜなら風組(年長児)の子どもたちが一人一枚デザイン画を描き、その中から”一番きれいなデザイン”のものを各クラスで2つ選んで決め、それを縫い合わせるからです。
風組はひとり1回手を挙げて、一番多いものに決めることを多数決ということも学びました。
図案が決まると次は4メートルと4.5メートルほどの布に下書きをして色付けをします。
大きな鯉のぼりの色を塗っていると、何色だったかよくわからなくなってしまうことがあります。そんな時はデザイン画を何度も見たり、デザインした子に聞きながら皆でどこに何色を塗るかを良く確認しながら塗ります。
また大きな面を塗るにあたり、筆をどうやって使ったら早く沢山塗れるのかを考えながら塗っていました。
細心の注意を払って色を塗り分けて作り上げた、風組オリジナルの鯉のぼりが出来上がりました。
鳥組(年中児)と花組(年少児)は風組の力を借りながら小さな手形の鯉のぼりを作ります。
風組が作業の準備をし終えると花組を迎えにいきます。
鳥組も集まってきました。
まずは、絵の具を染み込ませたスポンジに手をつけます。
布に手形を付ける際も、しっかりと手のひらの模様がつくよう、上から押してあげます。
去年、同じように鯉のぼりを作ったことのある鳥組は、一人でどんどん手形をつけていきます。
ついに、手形を押すところがないぐらい、たくさんの模様のついた鯉のぼりが出来上がりました。
制作が終わると花組の手を一緒に洗ってあげる風組。
風組は花組を教室まで送り届けると、机を片付け、床に落ちた絵の具をしっかりと拭き上げます。
手を洗ったたらいも、洗った後早く乾くように逆さまにしてデッキに干しました。
みんなで作った大きな大きな鯉のぼりが空を舞う日を楽しみにしている子どもたちです。