風の谷幼稚園では、11月に入ると『たてわり活動』が始まります。1組と2組に分かれ、花(年少児)鳥(年中児)風(年長児)組でグループを作り、一緒に活動することで、子どもたちの関係を広げていきます。
第一回目のこの日は、天野先生によるたてわりグループ発表から始まりました。
グループが決まるとそれぞれの場所へ移動していきます。そしてみんなで輪になり、手遊びなどで緊張をほぐしたあとに自己紹介をします。
続いて「ひっつきむし」や「なべなべそこぬけ」「じゃんけん列車」などの遊びを通して触れ合ううちに、仲間との距離がぐっと縮まり、子どもたちから自然と笑顔があふれだします。
たくさん遊んだ後は、蒸かした風組のさつまいもをみんなで食べました。
暖かな日差しのもと、みんなで食べた風組のさつまいもはほくほくと甘く「こんなに美味しいさつまいもを作った風組ってすごい!」花組・鳥組の子どもたちはそんな憧れの気持ちを持ったことでしょう。そして朝から花組・鳥組に食べさせるために丁寧にさつまいもを洗っていた風組の子どもたちは、みんなの喜ぶ顔を見て誇らしく思ったことでしょう。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
設立当初700坪だった風の谷幼稚園の敷地面積は現在4000坪にも及ぶ。これは校舎建設時の借金を返済しながらも、園長が「10年間無給」を貫き、寄付や父母の協力によって毎…