4日間に渡って行われたたてわり活動。
最終日の今日はすいとん作りをします。
はじめに先生からすいとんについての説明を聞きます。
「昔、なかなか食べ物が手に入らなかったとき、お腹をいっぱいにするためにすいとんを食べたんだよ。」
※すいとんは、古くは室町時代から食されていたという記述もあり、昔から庶民の味として親しまれていました。戦時中には米の代用食としても作られ、不足した小麦粉の代わりに大豆粉やトウモロコシ粉、糠(ヌカ)などが混ぜられたものを材料にした時代もあったそうです。
花組(年少児)にとって、何かを作って食べるのは初めての経験です。
まずは、風組(年長児)が、花・鳥組(年中児)に身支度を教えます。
月に一度、調理活動に取り組んでいる風組だけあって、手際よく進みます。
先生が下準備をしたすいとん粉を取り分け、まず風組が手本を見せます。
思い思いの形にできあがりました!
お母さんたちが用意した汁に、すいとんを入れて煮て貰います。
浮いてきたらできあがり。さぁ、みんなで「いただきます!」
「もちもちでおいしいー!」
続々とおかわりに並ぶ子どもたちからは「すいとん沢山入れてね!」の声が。
たてわり活動を通して沢山の仲間と触れあい、いっしょに作って食べたすいとん、お腹も心も満たされた1日になったことでしょう。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
設立当初700坪だった風の谷幼稚園の敷地面積は現在4000坪にも及ぶ。これは校舎建設時の借金を返済しながらも、園長が「10年間無給」を貫き、寄付や父母の協力によって毎…