「冬の遊び会」の最終日。
今日はひと遊びした後に、「すいとん」を作ります。
「昔はね、白米が充分に食べられなかったから、とにかくお腹がふくれる
ようにと生きていくために食べていたんだよ。」
※すいとんは、古くは室町時代から食されていたという記述もあり、昔から庶民の味として親しまれていました。戦時中には米の代用食としても作られ、不足した小麦粉の代わりに大豆粉やトウモロコシ粉、糠(ヌカ)などが混ぜられたものを材料にした時代もあったそうです。
先生がすいとん粉に水を加えて、ひとまとまりにこねると、それを小分け
にした生地を、風組(年長児)がこねていきます。
そこに、鳥組(年中児)と花組(年少児)も加わって、生地を食べやすい大きさ
にちぎって丸めていきます。花組にとって、「作って食べる」活動は今回が初めて。
風組に教えてもらいながら、やってみます。
丸めたすいとんをみんなで運び、お母さんたちに煮てもらいます。
大きさやつぶし方も十人十色!
大きな鍋でじっくり煮ていきます。すいとんが浮いてきたら出来上がり♪
先生がよそってくれたお椀を風組がみんなに配ります。
寒いこの時期にぴったりの熱々のすいとん汁を、みんなで一緒にいただきます!
もちもちの食感を味わいながら、お腹いっぱいになったことでしょう。
3. 幼児期の食生活と大人の責任
設立当初700坪だった風の谷幼稚園の敷地面積は現在4000坪にも及ぶ。これは校舎建設時の借金を返済しながらも、園長が「10年間無給」を貫き、寄付や父母の協力によって毎…