4日間連続で行われたたてわり活動“冬のあそび会”から、およそ2週間。この活動を通して風組(年長児)は、年上としての自覚が強まっていきました。
前回から間が空いたにも関わらず、風組は迷うことなく同じグループの花組(年少児)、鳥組(年中児)の子どもたちを迎えに行きます。
教室に集まると冬のあそび会と同様、あそびの紹介が始まりました。
今回は、いつもの伝承遊びに新たな遊びも追加されました。その名も“風組かるた”です。
※“風組かるた”とは、風組の子どもたちが作ったかるたのことです。読み札を考え、一文字一文字はんこで押し、絵札を描きます。
遊びの説明が終わると、「風組かるた、やりたい!」と花・鳥組の子どもたちがかるたの周りに集まってきました。早速、風組が読み札を読み上げます。「あまのせんせい おいしいりょうりを ありがとう」と読むと「はい、取れた!」と大盛り上がり。
かるたが終わると、好きな遊びをしました。
いろいろな遊びの中で、人気だったのはゴム跳びです。花・鳥組の子どもたちが「やりたい」と風組に声をかけました。風組は「見ちゃダメだよ!」と言うと、ゴムを複雑な形にしました。
遊んでいるうちに、お腹もすいてきました。今回のおやつは干し芋です。デッキに用意された七輪を囲むとだんだんと体が温まり、自然と衣類で体温調節する姿が見られます。
しばらくすると、先生が干し芋を持ってきました。
子どもたちは、炙る前と炙った後を食べ比べてみることにしました。
何度もおかわりをする子どもたちでした。
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