前日から雨が降り続き、出がけに小雨がぱらついたりもしましたが、涼しげな曇り空の下、出発することができました。鶴川駅までの道のりはこれまでの経験もあり、軽快な足どりで進む風組(年長児)でした。
鶴川駅からバスに乗り、“三輪”というバス停で降車します。そこから少し歩くと見えてきたのは、田植えの終わった田んぼです。
拠点となる場所に鞄と水筒を置き、探険へ出発します。拠点へと向かう途中、谷にかかる橋の下を通りました。その橋(熊野橋)目指して進みます。
橋を渡ると「この先行き止まり」の看板がありました。
篠竹が生い茂る急斜面を、滑らないようにと笹を掴みながら“崖下り”のように進んで行きました。泥にまみれて崖下りをした後は、むじな池の近くにある小さな崖を登ります。最初は怖がっていた子どもも上まで登り切ると「もう一度、やりたい!」と戻って、再度挑戦です。
「よし!じゃあこの後もっとすごい崖の所まで行こう!」
いよいよ今回の遠足で、メインの崖へと向かいます。雨上がりで道はぬかるみ、草でうっそうとした薄暗い細い道を進んで行くと、目の前に表れた大きな崖。
一列になり、一人ずつ慎重に登っていきます。
前日が雨だったこともあり、かなり滑る斜面になっていますが、それでも踏ん張り、登っていきます。
誰も弱音を吐くことなく、全員登りきりました。
その後、拠点へと戻りお弁当です。みんな崖を登りきった達成感にみち溢れ、お弁当を頬張ります。
お弁当を食べ終わった子は、崖登りの疲れも見せず、周囲の草花や虫を探して早速遊び始めます。
涼しい森の中で、思い切り身体を動かし、笑い合った子どもたち。帰りは、お稲荷さんにお参りします。
田んぼに植えられた小さな稲を横目に、元来た道を帰る子どもたち。
昔ながらの風景の中、今までに経験し鍛えられてきた体を自然の中で存分に活かして体験したことで、忘れない遠足となったことでしょう。